スクラムEBMアジャイルマネジメント

【反転】プロダクトゴールとは?あるいはプロダクトのゴールを設定するには何が必要か?

© 長沢智治, サーバントワークス株式会社 講演日 (Scrum Fest Osaka 2023) 全 42 ページ 2026-10-20 公開 v1(最新版)

20 ページ:© 2023 NAGASAWA, Tomoharu 全員の関心ごと スクラムチーム ステークホルダー スプリントバックログ スプリントゴール 完成の定義 インクリメント プロダクトゴール プロダクトバックログ 序 列 目指すもの 期待する...

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この資料について

RSGT2022での講演資料を反転した正攻法のプロダクトゴールについての資料です。

全ページのテキスト
  1. p.1
    プロダクトゴールとは?あるいはプロダクトのゴールを設定するには何が必要か? v3 #scrumosaka 術式反転
  2. p.2
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 概要 みなさんの正解に近づけるきっかけになりたい
  3. p.3
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 概要 みなさんの正解に近づけるきっかけになりたい
  4. p.4
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ゴール設定 Goal Settings
  5. p.5
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu サノスが本当にやりたかったことは? © 2023 MARVEL, 「Avengers: Infinity War」 やりたかったこと 人口爆発 → 資源不足 やろうとしたこと 宇宙の生命を半分に 人間は愚か|平等に|妥協しない やらかしたこと • 攻め込み、半数を無作為に虐◯ • 邪魔者も虐◯ • 手段のためなら身内も手にかける • ◯拐して養女に • 養女を◯造 • あらゆる犠牲をいとわず
  6. p.6
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu サノスはなぜ方向転換できなかったのか? VISION 人口爆発による資源枯渇を解消している世界 生命が半分になってる 侵略してほどよく ◯せている 効果的に◯せている ガントレット作った ストーン手元にある
  7. p.7
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu サノスから学べること(思ったとおりの未来が来ると限らない) • 変化する前提でゴールを設定 • 事実(エビデンス)に基づく計測 • 観察による意思決定 ゴール 開始の状態 予測主義によるマネジメントから 経験主義によるマネジメントへ
  8. p.8
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 3Vs – Vision, Value, Validation Vision Value Validation 透明性 検査(対象) 適応 経験主義 Empiricism 何がわからないのか、わかるまでわからない We don’t know what we don’t know until we know it.
  9. p.9
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu サノスは変化に適応できなかった? VISION 人口爆発による資源枯渇を解消している世界 生命が半分になってる 侵略してほどよく ◯せている 効果的に◯せている ガントレット作った ストーン手元にある
  10. p.10
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ゴールを設定する VISION 戦略的ゴール 中間ゴール 即時戦術ゴール 今ここ(現在の状態) 開始の状態 実績(事実) 目指す先 ありたい姿
  11. p.11
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu EBMでのゴール設定(ゴールとは「状態」である)時間 指標 戦略的ゴ ール 現在の状態 開始の状態 中間ゴ ール 即時戦術ゴ ール 実験ループ 仮説 適応 検査 実験と 計測 引用「エビデンスベースドマネジメントガイド」(翻訳: 長沢智治、角征典) 目指す先 ありたい姿 実績(事実)
  12. p.12
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 《お知らせ》アジャイルのカタ 方向性や チャレンジを理 解する 現状を 把握する 次のターゲット 状態を設定する ターゲット状態 に向かって 実験する 出典:「 The Toyota Kata Practice Guide 」(Mike Rother)をもとに補足 agilekata.org • 改善のカタ • コーチングのカタ
  13. p.13
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 状態(アウトカム)を測る | EBMの4つのKVA(重要価値領域) 引用「エビデンスベースドマネジメントガイド」(翻訳: 長沢智治、角征典)
  14. p.14
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 市場価値と組織の能力《例示》 VISION 今ここ(現在の状態) 開始の状態 実績(事実) 目指す先 ありたい姿 未実現の価値 現在の価値 イノベーションの能力 (効果性) 市場に出すまでの時間 (反応性) 何がわからないのか、わかるまでわからない We don’t know what we don’t know until we know it.
  15. p.15
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu EBMの重要価値指標(KVM)《あくまで例示》 現在の価値(CV)の指標未実現の価値(UV)の指標 市場に出すまでの時間(T2M)の指標 イノベーションの能力(A2I)の指標 • 従業員1人あたりの 収益 • プロダクトコスト 比率 • 従業員満足度 • 顧客満足度 • 顧客使用指標 • 市場占有率 • 顧客満足度ギャップ • 望ましい顧客体験や満足度 • デプロイ頻度 • 平均修復時間 (MTTR) • 顧客サイクルタイム • リードタイム • ピボットまでの時間 • イノベーション率 • オンプロダクト指標 • 技術的負債 • 変更失敗率 • ミーティング数 • マルチタスク率 ※4keys
  16. p.16
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu エビデンスベースドマネジメント(EBM) • 経験主義に基づくマネジメントフレームワーク • 不確実な条件下で、成果や組織能力を継続的に改善 • 戦略的ゴールへの道筋を模索するためのもの • 意図的な実験とエビデンス(指標)を用い、 組織のゴールの洗練と組織能力の体系的な改善が可能 • ゴールと次のステップを検査し、適応する ゴール | 重要価値領域 | 実験ループ
  17. p.17
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴール Product Goal
  18. p.18
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴール from 『スクラムガイド』(2020年11月) 本文で15回言及(ゴールについては40回) • プロダクトの将来の状態であり、 計画のターゲット • POが策定し、明示的に伝達 • インクリメント: 具体的な踏み石 • 一度に一つの目的に集中 • 長期的な目標で、 次の目標に移る前に達成か放棄 プロダクト(対ステークホルダー) スクラムチーム • プロダクトゴールを達成するために必要な作業は、スプリント内で行われる • スプリントプランニング: 実施するPBIとプロダクトゴールとの関連性を話し合う • スプリントレビュー: プロダクトゴールに対する進捗について話し合う スクラムイベント
  19. p.19
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu EBMとプロダクトゴール 《あくまで例示》時間 指標 戦略的ゴ ール 現在の状態 開始の状態 中間ゴ ール 即時戦術ゴ ール 実験ループ 仮説 適応 検査 実験と 計測 引用「エビデンスベースドマネジメントガイド」(翻訳: 長沢智治、角征典) プロダクト ゴール プロダクト ゴール
  20. p.20
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 全員の関心ごと スクラムチーム ステークホルダー スプリントバックログ スプリントゴール 完成の定義 インクリメント プロダクトゴール プロダクトバックログ 序 列 目指すもの 期待するもの 実現するもの スプリント
  21. p.21
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ステークホルダーとの共通認識と期待値管理 スクラムチーム ステークホルダー スプリントバックログ スプリントゴール 完成の定義 インクリメント プロダクトゴール プロダクトバックログ 序 列 目指すもの 期待するもの 実現するもの スプリント ① 最上位の期待値 ② 新たな価値を 目の当たりにする ③ 次の価値の アイデアを検討する インクリメントは プロダクトゴールへの踏み石
  22. p.22
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴール: プロダクトビジョンへの踏み石 ビジョン インクリメント 機能 • 検証可能な仮説 • マーケットや社会課題で駆動 • 市場に反応した結果を提示 • 作業や機能の抽象化・正当化 • 共通の認識 • 意図を伝える • 解決策を伝える • 達成判断が可能なゴールを設定 • 計測できる • 順序づけられる プロダクト戦略 リリース計画 プロダクトゴール
  23. p.23
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトビジョン: プロダクトへの重要な4つの質問(参考) 我々のプロダクトは何か? What is our product? 我々のプロダクト でないものは何か? What is our product, not? 我々のプロダクト を構成するものは何か? What are parts of our product? 我々のプロダクト は何の一部なのか? What is our product part of?
  24. p.24
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールとロードマップ • 明示されているもの(FAST、もしくは SMART) • ステークホルダーとスクラムチームで共有 • 1度に目指すものは、たった1つ • プロダクトゴールを達成したときか、破棄した時に 次のプロダクトゴールを選択できる • スプリントごとに近づいているかを検査 • 主にスプリントレビューで検査 • 計測できなければならない(EBM、HEART) ❶ ❷ ❸
  25. p.25
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールの例 ❶ 日本で「オンラインどら焼き店」のNo.1になる プロダクトビジョン 金沢の顧客に販売できるウェブサイトを立ち上げる 生産と配送の能力を増強し、 日本国内の顧客に販売できるようにする ❷ スマホアプリとそのアプリストア展開で、 オンラインでの存在感を拡大する ❸
  26. p.26
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールの性質: FAST Frequent discussions Ambitiously Specific metrics Transparent 頻繁な議論に着目すること 意欲的に設定すること 具体的な指標を計測すること 透明性を確保すること
  27. p.27
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールの基準の例: SMART Specific Measurable Achievable Relevant Time-bound 具体的なもの、明確なもの 計測できる 達成可能なもの 関連するもの(プロダクトビジョンに) 期限があるもの(※ もっと長期的なゴールもありえる)
  28. p.28
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールの基準の例: FOCUS Fun Outcome-oriented Collaborative Ultimate Singular 惹きつけるようなワクワクするゴール 価値があるゴール みんなで考え、みんなで決める 何がなんでも成し遂げる(意気込みと理由) 一貫性をもたらす一つに絞る
  29. p.29
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu Uberのビジョンで例えると VISION 10年以内に、自動車や公共交通機関を利用するより 安価な代替手段になっている 2018年1月までに主要都市での待ち時間を5分以内になっている 2017 年1月末までに、 各都市で50人に1人以上のドライバーを確保できている 平均して300人に1人のドライバーがいる現在の状態 戦略的ゴール 中間ゴール
  30. p.30
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールをどこに定めるかは◯◯による 拡張インパクトマッピング: マップの中からゴールへの近道を発見するためのツール WHY WHO WHO HOW HOW HOW WHAT WHAT WHAT WHAT WHAT WHAT ゴール (プロト)ペルソナ 顧客アウトカム ビジネス インパクト 目標設定 誰に働きかけるか どんな恩恵があるか どう行動を変えるか 出典 Extending Impact Mapping to Gain Better Product Insights スプリントゴール やPBI インパクトのある効果 WANT WANT WANT • 利用者を20%UP • 既存ユーザー • 友人に勧めてくれる • 「シェア」ボタン • リファラ特典機能 • 女性ユーザー • 安全に利用できる ものを選択したい • アラート機能 • 詳細情報の明記 • よき乗車体験 • 安全に目的地に 到着したい
  31. p.31
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴールのフォーマット 我々のプロダクトビジョンである[ビジョン]に到達するために、 [具体的な課題]を克服しなければならない。 [ゴール]を達成することで、我々は適切な方向に進むことができ、 それは[指標]が[現在の値]から[目指すべき値]になることで示される。 [プロダクト]は、[ゴール]を達成するために設計された。 我々は、プロダクトが[ゴール]を達成していないことを観察しており、 それが我々のビジネスに[具体的な悪影響]を引き起こしている。 どのようにすれば[プロダクト]を改善し、[計測可能な基準]に基づいて、 顧客がより成功することができるだろうか?
  32. p.32
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu プロダクトゴール 特徴 • スクラムチームとステークホルダー • 共通認識・意思疎通 • 行く先を示す • 意図を明確にするもの • ビジョンへの踏み石 • 設定し、計測する • 達成 or 放棄 • 確約 • 集中と透明性を引き出す • 勇気をもって建設的に貫く 注意点 • スコープを固定するものではない • 身勝手や言い訳を正当化するものではない • プロダクトバックログから 抽象化して設定しないこと • 適当に設定して、煙に巻くものではない • 予算を通すためにとりあえず設定 • なんとなくで大まかに設定 • 一度決めたら見直さないものではない • 常に指標を計測して検査・適応 • ゴールと価値指標はEBMを参考に
  33. p.33
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ところで確約 Commitment
  34. p.34
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 経験主義の柱とスクラムの価値基準 検査適応 透明性集中勇気 確約 公開尊敬 スクラム 引用: The Scrum Values (翻訳: 長沢智治、原田騎郎) 経験主義の柱 スクラムの価値基準 信頼
  35. p.35
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu Whatever it takes © 2023 MARVEL, 「Avengers: Infinity War」
  36. p.36
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu スクラムの作成物(透明性)と確約 プロダクトゴール スプリントゴール 完成の定義 バックログ TODO DOING DONE スプリント バックログ インクリメント プロダクト バックログ 序 列 のための のための を満たす • 各作成物には、透明性と集中を高める情報が必要 • 確約により進捗を測定
  37. p.37
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 確約と予測 価値 時間 スプリント(タイムボックス) プロダクトゴール スプリントゴール 完成の定義 を満たす インクリメント
  38. p.38
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu スクラムのイベント(検査と適応)と確約・作成物(透明性) イベント 検査 適応 スプリントプランニング デイリースクラム スプリントレビュー スプリント レトロスペクティブ プロダクトゴール スプリントゴール 完成の定義 プロダクトゴール プロダクトバックログ バックログ TO DO DOI NG DO NE スプリントバックログ スプリントゴール スプリントゴール バックログ TO DO DOI NG DO NE スプリントバックログ 次の 次の インクリメント
  39. p.39
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 何がわからないのか、わかるまでわからない We don’t know what we don’t know until we know it.
  40. p.40
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 自己紹介 長 沢 智 治 NAGASAWA, Tomoharu @tnagasawa サーバントワークス株式会社 代表取締役 DASA アンバサダー / 認定トレーナー 株式会社Helpfeel アドバイザー
  41. p.41
    プ ロ ダ ク ト ゴ ー ル と は ? あ る い は プ ロ ダ ク ト の ゴ ー ル を 設 定 す る に は 何 が 必 要 か ? Tomoharu Nagasawa Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 #プロダクトオーナーシップと商売
  42. p.42
    © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 協賛 ご参加くださり、誠にありがとうございました アジリティに関する導入・定着化支援サービス、研修サービスを提供いたします servantworks.co.jp

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